incense
およそ30分の燃焼時間の中で、微細に変化しながらも、その先の残り香へとつながる香りのリレー。低くずっと続く香り、すっと消えていく香り、様々な個性が、なめらかな多重奏のように繊細に響き合うよう、調香しています。
インセンス5種の香りは、「elemense(エレメンス)」を代表する5つの香りの軸<土・火・木・金・水>を体現しています。
古来中国の「五行説」で万物の構成要素と位置付けられた、自然界の5大エレメントを源とした香りづくり。
それぞれの香りには、心身への作用を説く「香十徳」から一節ずつピックアップして、想像を広げるテーマを定めました。
(「香十徳」は、古来中国の詩を、日本では僧侶の一休宗純が書にまとめて広めたと言われる詩です)
香りの輪郭
立ち上る香気、くゆる煙をゆっくりと見つめるうち、香りがおぼろげに輪郭を表す。「香りの輪郭」ということに、「elemense(エレメンス)」は思いを込めてきました。目に見えない香りから景色を想像するような香りのプログラムを、とつくられているインセンスです。
香の十徳
香りには、十のよき作用がある。そう説く「香十徳」は、日本では室町時代に広められました。もとは古来中国の詩で、4文字ずつ10の作用が並びます。それらは現代の私たちにも響く言葉ばかり。まっすぐに立ち上る煙から、選りすぐりの香気をお届けします。
道具で楽しむ
インセンスの楽しみ方は、道具で変わります。柔らかにくゆる煙、まっすぐなインセンス、落ち始める灰のライン。直線と揺れる線の競演を楽しませてくれる道具を、「elemense(エレメンス)」ではご紹介していきます。最初は「acorn brass incense holder」から。