scent
「陰陽五行」をテーマにした7つのフレグランス
自然界の5大エレメント、<木・火・土・金・水>と、自然界を分ける二つの要素<陰・陽>。
「elemense(エレメンス)」は、そこから思想を広げた7つの香りを表現しています。
古来中国で「万物はすべて、自然界に存在する5大元素から構成され、影響を及ぼし合い、循環する」と説かれた「五行説」と、「万物は相反する陰と陽、2つの要素、気の調和から成り立つ」と説いた「陰陽説」。
やがて、2つの思想は一つとなり、「陰陽五行」として精神的な知の体系となったとされています。
哲学、美学、そして生活様式にも影響を与えた「陰陽五行」をひも解き、組み立てた香り。
一つひとつブレンドされたフレグランスには多層的な奥行きがあり、トップノートからラストノートまで、香りが穏やかに変化していきます。
「elemense(エレメンス)」のブランド名は、「element(エレメント)」と「sense(感覚)」を合わせた造語として生まれました。
エレメンスのフレグランスは、まさに自然界のエレメントを軸に、調香師の感性と掛け合わせて発想を広げた香り。
450余年にわたる伝統の薫香技術と香り文化を受け継ぎ、現代の調香師の感性と技術、世界中の最高品質の原料収集力を強みに、独自の芳香を生み出す日本香堂が調合していきます。
インセンス、ディフューザーオイルともに香りは7種類。インセンスとオイルではキーノートも異なります。同じ成分を使うだけでは、香りの印象が大きく変わるからです。
yin-yang
ei-u
- 翳雨:陰の清気エレメント -省心静寂
雨に清しい音を聴き、雨に輝く色を観る。[ Key note ]
- incense -
Sumi / Moss / Vetiver / Agarwood
- diffuser oil -
Sumi / Bamboo / Moss / Vetiver
kon-fu
- 金風:陽の光輝エレメント -新生飛翔
海を渡るきらめく陽の光のように、暖かくエネルギーを感じさせる。
[ Key note ]
- incense -
Akashiso / Gardenia / Cinnamon / Sandalwood
- diffuser oil -
Akashiso / Gardenia / Cinnamon / Pathouli
five elements
suou
− 蘇枋:木のエレメント −塵裡偸閑
自然の木々や花を愛でるように思いやりの心が芽生える[ key notes ]
- incense -
Muguet / Oakmoss / Amber / Sandalwood
- diffuser oil -
Hakka / Kuromoji / Muguet / Oakmoss
kiyobi
− 浄火:火のエレメント −清浄心身
邪念を取り払い、心身を静かに清める[ key notes ]
- incense -
Hinoki / Cedarwood / Sandalwood / Agarwood
- diffuser oil -
Peppermint / Armoise / Hiba / Hinoki
nukubai
− 温灰:土のエレメント −静中成友
灰の温もりのように、孤独は癒えて安らぎを得る[ key notes ]
- incense -
Vanilla / Tobacco / Patchouli / Sandalwood
- diffuser oil -
Yuzu / Pepper / Tonka beans / Sandalwood
sekishin
− 石心:金のエレメント −久蔵不朽
年月を経ても朽ちない石のように、強い意志が心に宿る[ key notes ]
- incense -
Pink pepper / Everlasting / Ciste / Agarwood
- diffuser oil -
Shiso / Pink pepper / Everlasting / Agarwood
tetsukon
− 鉄紺:水のエレメント −感格鬼神
強靭な鉄と流れる水の、澄んだ感覚が呼び起こされる[ key notes ]
- incense -
Bergamot / Violet / Cedarwood / Agarwood
- diffuser oil -
Japanese pepper / Ginger / Hinoki / Cedarwood
香りは心にも作用するものです。7つのフレグランスには、それぞれ漢字4文字の言葉を重ねています。「五行説」をテーマにした5つのフレグランスには、古く600年以上前に書として日本にも広められることとなった漢詩「香十徳」からの引用をあてました。
10の香りの効用を説いた詩からは、現代の世にも通ずる真理を見いだすことができます。
「陰陽説」をテーマにした2つのフレグランスには、elemenseが<陰・陽>それぞれの世界観を解釈し、創り出した4つの漢字と効用を合わせています。
エレメンスのフレグランスが、空間を整え、心に作用するものとなるよう、香りの「輪郭」を意識して、丁寧に香りを組み立てています。